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水田宗子

評論

エドガー・アラン・ポオの世界―罪と夢

1982/11/17

出版社: 南雲堂 (1982/11)

水田宗子 (著)

 

<本の紹介>

米国アイヴィ・リーグ名門校のイェール大学から早期に日本人として米文学Ph・D

取得した水田氏がそのためイェール大に提出した博士論文を基にする書。ミステリーや

怪奇小説の祖として現在も絶大な人気を誇る19世紀米国作家エドガー・アラン・ポーに

焦点を当てる本書は、とりわけ「グロテスク」や「アラベスク」等の複雑な文学概念を古

今東西の哲学者や美学者の論を引きつつ詳細に論じており、日本でのポー研究の古典と

も言える書となっている。「破壊を通して蘇生する、疎外からの回復劇」としてポー作品

を捉える本書は、後に著者が行うシルヴィア・プラス研究にも通じるもので、文学研究者

としての水田氏の原点を探る上でも興味尽きない。(FK)

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